2008年1月21日月曜日

SPITZ JAMBOREE TOUR 2007-2008 「さざなみOTR」 2007/1/17  京都会館


いきなりですが、写真は本文と関係ありません。
#一応これもNikkor 50/1.2ですが。でもやっぱり関係ねえ。

ああっグリムスさんが少し地面に帰っていってるっ!!
ごていねいに「発芽から○○日」の文字も赤くなってるしっ!!

い、いや、これはトゥルーエンド攻略のための正しいプロセスで(←帰レ
#ほ、ほら「ダーウィン4078」だって(←ホンマ帰レ

すみません。またまた1週間以上あいてしまいました。
しかしこういうときにグリムスさんがいるとわかりやすくていいですね。さぼり具合が。

先週の予告の通り、スピッツのライブレポを書いてみようと思います。

ただ、まだ進行中のツアーライブなので、ネタバレになってしまいますね。
この行以降、それでもよろしい方のみご覧ください。



今回のツアーの肝になる最新アルバム「さざなみCD」、いいアルバムです。
去年の終わり頃から聴いてるCD、中島みゆきさんとかバンプオブチキンとか、そしてこの「さざなみCD」もそうなんですが、今の僕自身にすごく訴えかけてくる内容になっていて、とても聴き応えがあります。
今回、なるべくそのような、曲自体の感想もおりまぜつつ書いてみます。

さて、今回のライブ、弟と一緒に行きました。
最近は話の合うことがスピッツしかないというか、スピッツで話が合うことが奇跡みたいな弟なのですが、弟もすごく楽しめたようでよかったです。
会場である京都会館に、開演6:30のところを、4:30に到着。
さすがにまだそんなに人はいません。ここぞとばかりにグッズを購入。
弟はかねてから調査して買う物を決めていました。さすがです。「スピッツ・データブック」を購入。
僕は、ローソク入りのショットグラスとカレンダー手帳とガラス製ストラップを購入。
予告のエントリに使ったグラスがこのショットグラスです。
ガラスストラップは青と透明のガラス玉をつなげた数珠みたいなもので、早速使ってますが、早速ひびが入りました。うーんガラス。

で、少し弟の車の中で休憩してからまた会場に行くと・・・
すげー!長蛇の列列列!!!
スピッツの未だ衰えない実績と集客力に改めて舌を巻きつつ、会場に入ります。

さて、開演。
1曲目はいきなり、「さざなみCD」1曲目でもある「僕のギター」
ギターによって祈る。ギターによってより大きな光をつかむという歌。
僕もギターとキーボードを持ってるんですが、いつしかそういうモチベーションがなくなってて、かなりほったらかしです。音楽が好きでギターが好きで買ったはずなのに。がんばらないと。

スピッツのライブは「ロックロックこんにちは」を含めて何回か行っているのですが、ギターのディストーションを重視するせいか、ややこもった音の作りが毎回気になっていました。
今回は京都会館という、あまり音響面では有利ではない会場なのに、そういう音のクリアでなさがあまり気になりませんでした。かなり前列の端の席で、スピーカーのど真ん前だったからそんな細かい音質どころではなかったからかも。

2曲目、やはり「さざなみCD」から6曲目「不思議」
往年の名曲「青い車」を彷彿とさせる曲です。
そのあと「トビウオ」、1stアルバムから「ヒバリのこころ」、アルバム「三日月ロック」から「けもの道」とつづきます。
「けもの道」、もうすっかりライブの定番曲ですね。
歌い出しが「東京の夜明けすごくきれいだな」から始まるので、ここをライブの開催地に毎回置きかえるサービスがありまして、やっぱり今回も「京都の夜明け」と歌ってました。
でも当日の朝は曇ってましたよ^o^

ここで最初のMC。
草野正宗さん(Vo.)「うわぁー、後ろ遠いなー・・・・・・テンミィーターズ(笑)」
三輪テツヤさん(Gt.)「俺あえてつっこまないよ」

後ろを見ると、チケットがいつも通り即完売しただけあって超満員。
よく取れたよなあと思います。2枚も。

テツヤさん、緑色のくたっとしたTシャツを着ていて、演奏中は襟首が二の腕までずり下がるんですが、それがすごくセクシーでかっこいいんです!!(*==*)

「さざなみCD」の先行シングル曲「群青」
本当にきれいな青さが目の前に広がるかのような曲です。
「ルキンフォー」、これも「さざなみ」の先行シングルなんですが、いい曲。
周りをみてびくびくしててもそりゃだめだよなあ。風向きはいつか変わると信じてどんと構えることだって大事なんだよなあ。
「点と点」
「昨日の朝飯も思い出せそうだし、一緒に行こうよ」という歌詞が好きです。でもわけがわかりません。

MC
正宗さん「昨日ここでウルフルズやってたんだよね。で、楽屋のトイレの個室に入って
『この便座にトータスさんが座ったんだ』と思って(爆笑)
ウルフルズと違って、俺たちはこう微妙なMCで」
テツヤさん「いつも思うんだけど、俺たちのMCって・・・さざなみじゃね?」(拍手)
正宗さん「まあ、そのさざなみCDから、また曲を聞いていただきます」

で、「P」
弟はこの曲がアルバム中一番好きとか。とてもかわいらしいバラードです。
これにつづいてまさかの「楓」で客席から歓声が。
僕のハンドルネームである"maple"もここから取ってます。たまに"maple-spica"ともしますが、この曲はアルバム「フェイクファー」の後発シングルになったのですが、そのカップリングが「スピカ」であるところから取ってます。どうでもいいですかそうですか。

MC
正宗さん「京都にはプライベートでも仕事でも何年が来てなかったんですが、修学旅行では来ましたね」
テツヤさん「で、木刀を買ったりしてね(笑)」
正宗さん「長ラン着たりして」
田村さん(Ba.)「ねぇ、次のライブではみんな学ランで」
正宗さん「いや、簡単に約束しないでよ。俺らが忘れても、お客さんはよく覚えてるんだから(笑)」

「さざなみ」から「桃」。

切れた電球を今 取り替えれば明るく
桃の唇 初めて色になる

このシャドウとブライト、モノクロとカラーをすっとまたぐような色彩感覚、好きです。
あと、自分の電球を、実は切れたままほっておいていないかということにも思い至らされます。
「NadeNadeボーイ」
「明大前で乗り換えてマジギレだよと聞こえる箇所があります。と弟が言ってました。
「三日月ロック」1曲目「夜を駆ける」きれいな曲です。心臓も心持ち早打ちするような気持ちになります。
「さざなみ」から「ネズミの進化」
僕はこの曲がアルバム中一番好きです。
じっとしていたら叩かれて
素直に進めば潰される
よく見りゃいくつも道があり
さらにその先も分かれてた

目覚めたネズミになる
進化のための長い旅に出る
さらに高いところへ駆け上るような
目覚めたネズミになる

「力を持たない、かっこわるい存在だけど、かっこわるいなりにがんばる」というメッセージは、スピッツの曲全体にわたって内在する大きなテーマだと僕は思っていますが、
これまでの曲の中でも、一番力強いメッセージだと思います。
ライブ中、後ろでビジュアルが流れているのですが、
このときは、電球のフィラメントが燃えるような動画で、すごくかっこよかったです。
その後たたみかけるように、ライブ定番曲を2発。
まずはアルバム「隼」タイトルチューン"8823"
そして大ヒットシングル「ロビンソン」のカップリングだった「俺のすべて」
どちらも思いっきり暴れられる曲です。でも演奏の負担も絶対高いはず。
「俺のすべて」、無音になる箇所があるんですが、そこで弦が鳴りっぱなしになる。
でもテツヤさんも正宗さんも普通に手を止めてる。じゃあ・・・
と、見ると田村さんのベースがうつぶせになって転がってますよ!!!!!
いつもすごい派手な動きで楽しませてくれる田村さんなんですが、それはちょっとやり過ぎのような。
スタッフが代わりのベースを持ってきましたが、それをなぜか手で制してそのままのベースで演奏続行。
弟は「また弦が切れたな」と言っていましたが(動きが派手なのでよく切るのです)、ベースを取り替えたようには見えなかったので、たぶん切れてはいなかったのではないでしょうか。
それにしてもチューニングは絶対狂っていたはずですが・・・

そして、「砂漠の花」、タイトルチューンといって良い「漣(さざなみ)」で本編は終わり。
「漣」、クジさん(Key.)がフルートを持っていたのには驚きました。そんな音が入っていたんですね。
テツヤさんのギターに重なると、絶妙なうねりを伴って聞こえてきます。いいアイデアだなー。

さてアンコール。
まずは正宗さんが「久しぶりに歌う未音源化曲」として(たぶん)、「初夏の頃」という歌を、アコギ弾き語りで歌ってくれました。
その後、メンバー紹介で各メンバーが京都についてコメント。
崎山さん(Dr.)のコメントがおもしろかったです。
「東寺の五重塔を見に行ったんですが、そのときに「写真を撮ってください」と言われまして」
正宗さん「その人を、だよね?一瞬僕らのことかと思うよね」
崎山さん「で、撮ったんですが、画像を見せて『塔が入ってませんよ』って言ったら、撮り直すことになって、その人も僕もどんどんどんどん引いていって(笑)
正宗さん「カメラマン(笑)」
崎山さん「で、塔が入る構図で撮って、それを見せたら「あ、これでいいです」って(笑)」
崎山さん「次からは、レフ板を常備しておきたいですね」
で、そうして説明しているときのジェスチャーが、一眼レフの持ち方。
レフ板といい、崎ちゃんもそういう趣味があるんだなあと思うと、ちょっとうれしかったです。
(コンパクトと一眼レフは持ち方が違います。コンパクトで一眼の持ち方をしても形と重さの違いからあまり意味がないです)

「さざなみCD」から先行シングル「魔法のコトバ」
2番目に好きです。
すごく不毛な歌詞をファンシーなメロディで包み込む、たまに見られる作風です。
倒れるように寝て 泣きながら目覚めて
人混みの中でぼそぼそ歌う
君は何してる 笑顔が見たいぞ
振りかぶってわがまま空に投げた

後ろのビジュアルが、たぶん、というか、どう見ても、一眼レフのレンズなのがちょっと笑えました。
崎山さんのMCの後なだけに。
でも歌とどう関係があるんだろう?

大トリは、アルバム「スーベニア」から「みそか」でした。
リリース当時、スポーツドリンク「アクエリアス」のイメージソングにもなりました。快活な曲です。

なんというか、本当に幸せになれるライブですね。毎回。
弟もとても喜んでいたみたいです。
ただ、音響の悪さは気にしていました。特に「初夏の頃」の時、後ろからも正宗さんの声が聞こえていたみたいです。
定位がきちんとしてなかったということなんでしょうが、僕は全然気がつきませんでした(汗)
弟の方が耳いいじゃん。

というわけでした。遅れてすみませんでした。
なお、セットリストは、携帯の公式ページからも見られるようなので(ただし有料)、正確なところはそちらをご覧ください。

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