はい。阿部秀之です!:ニコンD700のファインダー視野率
先月のNikon Digital Liveでも講師をなさってたプロの写真家さん、という意味では意外じゃないんですけど、この方のブログは食べ歩きの記事がメインで、カメラの話題は扱わないとブログの冒頭でおっしゃってます。
で、リンク先記事の冒頭、
僕は以前から、「ニコンは視野率100%のファインダーを、フラッグシップにしか与えない」と言っているが、それに異論を唱える者が現れた。降りかかる火の粉は払わねばならぬ。
Photo of the Day:視野率100%の補足と蛇足
というのは、コメント欄にも皆さんかかれてますが、ほぼ間違いなく僕の4つ前のエントリでふれさせていただいた、あそこのことですね。
Photo of the Day:ファインダー視野率95%
Photo of the Day:D700の視野率95% —— その1
Photo of the Day:D700の視野率95% —— その2
Photo of the Day:D700の視野率95% —— その3
Photo of the Day:D700の視野率95% —— その4
Photo of the Day:D700の視野率95% —— その5
長々とリンクを並べて申し訳ありませんが、これら(というか、おそらく「その5」)に対する反論が、阿部さんの記事なわけです。
で、これは再反論があるんだろうか、うーん。なんかケンカになりそうだなあ・・・とか思っていたら、なんとPhoto of the Dayに再反論が更新されました。
Photo of the Day:視野率100%の補足と蛇足
で、ここからが本題、というか、僕の感想なんですけど・・・・・・
なんでこんなに不毛なん!?
思うに、阿部さんの文章、何に反論したいのかがちょっとわかりづらいです。
文章の始まりが
僕は以前から、「ニコンは視野率100%のファインダーを、フラッグシップにしか与えない」と言っているが、それに異論を唱える者が現れた。
はい。阿部秀之です!:ニコンD700のファインダー視野率
と書かれているから、持論に反対されたことへの反論なのかなと思うのですが、どうもそのこと以外にも
開発ってのはそんなマヌケじゃない。くどいほど自問自答を繰り返し、あらゆるシミュレーションをしての選択結果だ。
はい。阿部秀之です!:ニコンD700のファインダー視野率
一眼レフにとってファインダーの視野率は大切だが、それが最優先ではない。
はい。阿部秀之です!:ニコンD700のファインダー視野率
という、要旨というか「怒りのポイント」があるような気がして、なおかつそれらのつながりが見えなくて、同じ強さで主張しているように感じられました。
なので何に怒っている(というのは悪いですね。何が主張のメインなのか)かがわかりづらいのは察しますが、いくら何でも
いや、だからといってそれをタテにして、視野率95%でがまんをしろよ、それで充分じゃないか、と言い張るのは少し論が違う。デジタルカメラなんだし撮影後に液晶モニターで再確認すればいいじゃないか、とか、D700はライブビューができるんだから視野率はそれで不満など解消されるではないか、といった意見は、そりゃあ、あまりに観念的すぎますね。写真は念写じゃ撮れませんからね。
Photo of the Day:視野率100%の補足と蛇足
そんなことは誰も全くおっしゃっていないと思います。
そのうえ、「どう論が違うのか」の説明が
「そりゃあ、あまりに観念的すぎますね。写真は念写じゃ撮れませんからね。」
というのは、あんまりではないでしょうか。特に「写真は念写じゃ撮れませんからね。」の一文がどこから来るものなのかが正直言ってわからないです。
で。
今回無駄に長いエントリですみませんが、それでも書きたいと思った理由が以下の部分です。
老婆心でありますが、「視野率なんぞ適当でイイんだ」、なんてことだけは、大きな声で言わないほうがよろしいですぞ。自分がいかにいい加減にフレーミングして、ぞんざいな構図で写真を撮っているかを公言しているようなもんです。
Photo of the Day:視野率100%の補足と蛇足
はい。
それ自体はよくわかります。
よくわかるからこそこの話題には興味を持ったし、いろんなブログの記事をチェックしながら、筆者自身こそが「いかにいい加減にフレーミングして、ぞんざいな構図で写真を撮っているかを」痛感しっぱなしでした。今でもへこんでます。
でも、田中さんの書いてくださった以下の記事
Photo of the Day:良い写真を撮るための形而上的ヒント
Photo of the Day:良い写真を撮るための形而上的ヒント、つづき
を参考にしながら、ちょっとでもより良くフレーミングを意識してファインダーをのぞく練習をしています。
でもね。
プロの方のブログ記事に対してそれをおっしゃるのは、ただの誹謗中傷なのでは??
阿部さんにしても、視野率なんか適当でいいとは全くおっしゃってない。
読んでくださった方、すみませんでした。
長々と書いておいて、言いたかったのはこれだけです。
阿部さんは多分これ以上言及をなさらないように思えますが、余計なお世話ながら、この挑発に乗られないことを祈ります。
5 件のコメント:
こんばんは~~(^^)
視野率に関する不満を言う人が多いけど、ならば、買わなければ良いと思う。理由は、不満を言ったから、視野率が100%になる訳ではない。この手のカメラを買う人は、それなりに自負を持った人なのだろうから、承知で買う事になるはず。視野率100%が欲しければ、貯金して視野率100%のカメラを買えばと思います(・・)
無いものねだりの話を見るのは、非常に見苦しく感じるのは、おかしいのかな~(^^;
だちさん、こんばんは。
僕も無い物ねだりや、それだけに収まらない暴言は全然見たくないです。
でも・・・言いたくなる理由はあるんでしょうね。
すごく都合良く解釈してですが、最高の道具を末永く使いたいから、あるいは、最高の道具で最高の作品を撮りたいから、過渡期の迷いを抱えたまま製品をリリースして欲しくないという想いが強いのかもしれません。
それと、言いにくいのですが、批判や否定意見を言うことが問題意識を持っているということであり、良いことなのだという風潮もあるのかも知れません。それ自体には賛成ですが、程度があると思います。
カメラとレンズは高い方がいいと一般的には言われていて、でも現実的には持ち合わせと相談して、貯金するか妥協するか。
でも最近、D3もD300も持ってますとかいう書き込みを多く見る気がするので、結構皆さんこつこつ貯金なさっているのかしら・・・
見習わなければ。
こんにちは~!
カメラの難しいお話には割り込めない私なんですが(^-^;
なるほど~ってまたお勉強になりました♪
ソニーのα100ってファインダー覗いたままの範囲で写ってくれなくて
めっちゃ撮りにく~~~って思っていたんですよ~~
視野率とかがあるんですね・・・(^ ^ ;)
そんな上等なカメラはまだまだ手には出来ませんが
覚えておきたいと思います(*^^*)
ファインダーの視野率は気にしたことが無かったのですが、大切さが分かりました(汗)
それより何より、最近はコンデジばかりになってしまってます・・
持ち運びに負担が無い程度のカメラ・レンズなんですけど、やっぱり子供とマンツーマンで出掛けるとなると、デジイチじゃ邪魔になります(汗)
もう少し落ち着いたら、デジイチを標準にできるかな♪
mapleさんならD90では役不足でしょう(笑)
軽いレンズを付けると機動力はいいですけどねぇ。
FXフォーマットのカメラももう少し小さく軽くならないかなぁ・・。
大きすぎて、小柄な私にはどうもバランスが悪いんですよね(汗)
みい子さん、おはようございます。
みい子さんもそこまでフレーミングを意識される方だったんですね。
僕よりエライデス。
でも、言うようですが、α100もα350も同じくファインダー視野率95%ですよ。
今はライブビューをメインにお使いなのでしょうか。
ほんとはね・・・視野率95%だからフレーミングが見切れると言っても、カメラを上下左右に振れば十分見当がつくと思うんですよ。
あるいはズームなら、広角端でない限り、ちょっと広角にずらせば周りを確認できるし。
僕も改めて、D90とD300を比較して視野率の違いを確認してたんですけど、5%なんてほんのちょっとです。上記のようにすれば十分埋め合わせできるはずです。
いけいけさん、おはようございます。
>それより何より、最近はコンデジばかりになってしまってます・・
(´Д`)ェェエエ工工
でもたぶんわかるw
デジイチをある程度使ってみて「なんだ一眼レフだからきれいに撮れるわけでもないんじゃん」と気づいた人から、コンデジを見直したり、コンデジに帰って行ったりするんだなと思います。
場面さえ適切なら、ケータイカメラもかなり使えると思いますしね。
>ファインダーの視野率は気にしたことが無かったのですが、大切さが分かりました(汗)
ファインダーの視野率が大切なのではなくて、あくまでも大切なのはフレーミングで、それにはファインダーの視野率が密接に関わってくる、という感じでしょうか。
ともあれ・・・マイクロフォーサーズの出現を待つとしましょうか。
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