毎日jp:訃報:J・D・サリンジャーさん91歳=「ライ麦畑で…」
有名な小説家でありながら全然マスコミに出てこない方だったから、実はもうとっくに亡くなってるんじゃないかな(新潮文庫のカバーや生前のWikipediaには没年が書かれてないけど)と思いながら、去年亡くなったレス・ポール氏はサリンジャー氏よりもさらに年上の1915年生まれだったから、じゃあまだご存命の可能性はあるのかな・・・と思ってたら、ついに。
実は去年、「ターミネーター4」に絶賛のコメントを寄せるためにマスコミに露出してたらしいんですが、存じなかったです。
ご長男が俳優であることもあってか、訃報を伏せることまではかなわなかったようです。
大人の分別と常識をきちんと身に付けながら、子供の素直さや非情さを持ち続けることって、なかなか出来るものではないでしょうね。
そういうピュアな少年少女を主人公とした小説で有名な方だと思いますが、何も「子供は純粋で大人はずるい」みたいなことを書きたいんじゃなくて、「自分と自分以外の全てがかみ合わないと思った時に何が出来るのか」ということを、悲哀とともに考察しようとしたんじゃないかなと思わなくもないです。
僕が氏の小説に興味を持って読み出したのはつい最近のことで、よく言われるように「10代の愛読書」でありたかったなあと思うと同時に、こんなのをあの時に読んでたら、ただでさえ友達が全然作れなくてそんな自分を正当化するのに手一杯で自分でもイヤなヤツだったと思うのに、余計にひどくなってたんじゃないか、読むのが今でよかったという気持ちもあります。
ご冥福を。
2 件のコメント:
サリンジャーとの出会いは『バナナフィッシュ』からでした。魚のモチーフが好きなのでそのおかしなタイトルにひかれたのがきっかけ。
『ライ麦畑でつかまえて』は20代で読みました。
鬱屈した日々を過ごしていた10代で出会わなくて良かったです。
ヘルマン・ヘッセの『車輪の下』『デミアン』には小4で出会っちゃってましたが(^^;)
サリンジャーが亡くなって、京都四条の阪急が無くなるのが決まって・・・なんだか寂しい今日この頃です。
ありがとうこざいます。
なんかおかしなタイトルですよね。
そのタイトルだけなら高校の時から知ってたのですが、お魚があんまり好きじゃないこともあってそれだけじゃ読む気になりませんでした。
「デミアン」は中2の時に読んだけど全然ピンと来ず。
今、とりあえずストーリーだけでもと思ってググってみたんですが・・・もうなんというか^^;
>京都四条の阪急
微妙に取り上げるタイミングを逸しました。
食堂街に毎月のように連れて行ってもらってたので、写真でも残っていればネタになったのでしょうが・・・
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