2009年12月21日月曜日

無題

昨日「SION建設ってなにそれー」って書いた直後にこれかよって感じだが、



シノハラミヤコの宴会デイズ:SION


僕がSIONという歌手を知ったのは、美也子さんがオールナイトニッポンでかけてくれたからだよ。

どうやらついてたようだ
チドリ足らは静かに行ってくれた
これでまた暫くは
このベッドでのんびり休めるってわけだ

なにしろ 星がきれいだ
酒があれば ついで回ってやりたい位さ

その上で静かに ほら天使たちが
羽のつけ根を なでているぜ

気がついてよかった ほら天使たちが
羽のつけ根を なでているぜ
きれいだ

SION「きれいだ」


自分から「いい歌だ」と思えるまでにはちょっと時間がかかったけど。

11年前、完全に行く先を見失って、
もう自分がなんなのかさっぱりわからなくなって、
久々のライブでこの歌を聴いた時、
あたしは自分が情けなくてうつむいて涙をこぼした。
そして、「S」を書いた。


何回かその話は美也子さんから聞いて知ってるつもりではあるけど、
でも何回聞いても「美也子さんもそんなことあるのかあ」と思ってしまう。


自分のちゃらんぽらんさやふがいなさに
美也子さんと中島みゆきさんが僕の聞く中で一番最高の音楽だ、なんて日頃よく思ってるくせに(口に出して言う機会はなかなかない)
「自分は美也子さんの歌の何をこれまで聴いてたんだろう」と思って呆然とすることは1度や2度ではない。

It's a spiral stairway 昨日よりも
ほんのわずかでいい 高くあれ
Nothing means everything 踏み出していく
ゼロを描きながらはるか果てなく

篠原美也子"S"

夕暮れの公園の片隅
鉄棒に小さな指を伸ばし
自分よりほんのちょっとだけ高い上を目指す
後ろ姿 いつまでも見ていた

篠原美也子「願わくば」

なあ、できてる?これ本当にできてる?オレ??


クリスマスにはちょっと早いけど。
神さま、なんにも欲しいものはないから、
ただ、もうあと何周かしたいと願うことを、
どうか許してください。

そうか。
死ぬまでそうやって螺旋階段を登れるわけじゃないんだね。

あと何周か。
あと何周?
どちらにしろ、歩き続けていられることへの感謝を忘れたらだめだということだろう。


やっぱり、
美也子さんやSIONの歌を好きでいることを誇りにできる人でありたい。
人になりたい。


ちゃんとしないと。






人の打ち上げで真ん真ん中主賓のお隣にまんまと座ってるあたしって(笑)。

SION、ありがとね。
「えーっと、前に一緒になんかやらしてもらったよねえ」
と、すっかりさっぱり忘れ果ててるとこも(笑)、でも、
「シノハラちゃーん」
は覚えててくれたとこも、
全部、大好きよ。

でもそんな感じでも、SIONさんの打ち上げのど真ん中に参加できる美也子さんはやはり大物だと思う^o^

2 件のコメント:

ひまりん さんのコメント...

どの詩も感じるものがありました。
耳で聴いている歌詞をあらためて文字だけで読むとまた違った形で入ってきます(’’)

最近ちゃんとゆっくり歌詞カードを読むことができてなくてただなんとなく聴いてることが多かったのですが、いい歌は詩もいい!ってことに改めて気づきました。

mai:pluie さんのコメント...

「流行りの服は好きじゃなくて わざと知らんふりで歩いた」
(篠原美也子「ありふれたグレイ」)

「光だけが光じゃないことだけは 太陽より知ってる」
(SION「夜しか泳げない」)

こんなことを歌う人の歌をなんで好きになっちゃったんだろうと言えないこともなく。


僕もただ何となく聞いてるだけの時は多いですよ。
でも、ちゃんと一切の手を止めて「聴く」のがいいんだというこだわりはまだあって。

普通に流行ってる歌を普通に聞いときゃ世間体、までは言わなくても他の人とハナシをあわせやすいのに。

でもいまさらなことなので、今後もこういう歌ばっかり好きになるんでしょう。
ちゃんとしたコメレスになってなくてすみません。